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広瀬章人八段VS佐藤天彦八段。観戦記後藤元気より。A級順位戦2回戦(その1) [将棋コラム感想]

A級順位戦2回戦、7月17日対局の広瀬章人八段VS佐藤天彦八段。後藤元気さんの朝日新聞の観戦記からです。

 後藤元気さんはNHK杯のテキストでトーナメントの観戦記でどなたに自戦記を書いてもらうのかとか、こぼれ話みたいなのを楽しく書いてくださってますね。

 佐藤天彦八段も「貴族が行く」だったかな?でエッセイと自身の対局をふりかえってポイントをおさえた解説をしてくださってますね。

 ちらっと眺めるくらいですが(購入はしていないので^^;)、楽しい感じでした。


 戦型は横歩取りで8四飛型ですね。

 観戦記の出だしでは、

 「最近のA級順位戦では横歩取りをよく目にする気がする。」

 から始まり、データを示してくれます。

 過去5年間(第69~73期)では横歩取りは62局で単独の戦型では最多であり、矢倉37局、中飛車33局、角換わり腰掛け銀27局と続いているそうです。

 確かに良くみますね。

 A級で過去5年間62局ですが、先手37勝、後手25勝で、後手の勝率は4割0分3厘で、矢倉と角換わり腰掛け銀では、後手は5割以上の成績だそうです。

 そんなに後手が勝ちにくいのに、後手が誘導し、多く指される謎の多い戦法であると。

 といった感じで書かれています。さすがはプロの観戦記で無駄がなく、納得させる書き方すばらしいですね!

 第2譜へ移らせてもらって、「天彦台風の上陸」と題があり、佐藤天彦8段がA級にあがって、後手番の勝率が変化していくのではと、なぜかというと、

 「佐藤の後手番横歩取りの成績は、通算で51勝13敗。直近は11連勝中で、本局に勝てば8割の大台に乗る。
 佐藤が横歩取りで後手を持って勝ち続ければ、必然的に後手番の勝率が上がる。また佐藤の横歩取りを避ける棋士が増えれば、横歩取りの局数自体が減るというわけだ。」

 とあります。驚異的な後手番横歩取りの強さですね。

 本日(9月2日)行われている羽生王座との王座戦も佐藤天彦八段が後手で横歩取りの戦型になっています。

 羽生王座が端に1七桂と跳ねて見ない形になっていますね。どうなるか楽しみです。

 第3譜は、将棋の解説になっているので割愛させてもらいます。ちなみに棋譜解説は飯塚祐紀七段になっています。


 その2へ続きます。



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